茅野市で毎年秋に開催されている「小津安二郎記念・蓼科高原映画祭」。昨年はたくさんのお客様をお迎えして”二十歳”の記念にふさわしい盛大な映画祭になりました。

 第21回を迎える今年も、9月22日(土)~30日(日)の9日間、バラエティに富んだ見ごたえのある上映作品と多彩なゲストの皆様をお招きし、たくさんの方に楽しんでいただけそうな予感でいっぱいです!9月1日からスタートしたチケット販売も好調だそうです。

 

 ところで、そもそも、なぜ小津安二郎監督のお名前を冠した映画祭が茅野市で開催されているかご存知ですか?

 実は小津監督、茅野市蓼科に別荘をお持ちだったのです。今年の映画祭でも上映される代表作『東京物語』の制作を終えた昭和29年夏、小津監督はコンビを組む脚本家の野田高梧の蓼科の別荘に初めて訪れるとこの地をたいへん気に入り、それから晩年の10年間、蓼科を仕事場として数々の名作を生み出しました。蓼科の「プール平」には、小津監督の別荘である「無藝荘」が移築・保存され、公開されています。

 小津監督は蓼科の空気、水、そしてお酒のおいしさに惚れ込み、脚本が1本仕上がる頃には、野田高梧とともに飲んだお気に入りの「ダイヤ菊」の一升瓶が100本も空いていたとか。仕事の合間にはプール平周辺の疎林を散策し、そこで脚本の構想や映画のタイトルが決まったことも少なくなかったそうです。「無藝荘」とともに、小津監督が散策したというルートも「小津の散歩道」として紹介されています。映画祭期間中の9月29日、30日には茅野市民館と無藝荘とを結ぶ無料シャトルバスが運行されますので、映画鑑賞の合間に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

 

 さて、蓼科高原映画祭のお楽しみとして定番となっているのが、地元の”おもてなし隊”によるふるまい!今年も9月29日、30日に茅野市民館中庭で豚汁や茅野市名物「天寄せ」などがふるまわれます。ボランティアスタッフのみなさんから、元気をもらえること間違いなし!ぜひお立ち寄りください。新星劇場前にもおもてなしコーナーがありますので、映画鑑賞の前後にひと息つくのがおすすめです。

 おもてなしスタッフもそうですが、蓼科高原映画祭はボランティアスタッフのみなさんの力により運営されています。営利を目的とせず、地元スポンサーのみなさまに支えていただきながら、お客様に楽しんでいただけるよう地域の力を結集して作り上げています。ぜひ、秋の茅野市の雰囲気を味わいながら、映画やゲストトーク、イベントなどをたっぷりとお楽しみください。そして、小津監督が一貫して描き続け、この映画祭のテーマでもある「家族」について考えるひとときにもなればと思います。

 たくさんの方のご来場を、心からお待ちしています!

 

■第21回小津安二郎記念・蓼科高原映画祭

開催日:2018年9月22日(土)~30日(日)

会場:茅野市民館、新星劇場、無藝荘、ワークラボ八ヶ岳

⇒上映作品、上映スケジュール、ゲスト、チケット等については、蓼科高原映画祭公式ホームページをご覧ください。