IT関係の仕事をしていましたが、趣味の登山でよく訪れていた長野県へ移住を決断。仕事は自営で地域に根差した農業を有力候補としました。行政やJAから情報収集する中、努力と工夫で農業経営は可能と判断。茅野市は新規就農者への手厚いサポート体制があることも決め手となり、2017年に移住しました。

県の制度を活用し2年間の農業研修後、菊生産農家「やまファーム」を創立。企業でのビジネス経験を活かし、計画の策定、見える化、改善を行い、経験と勘だけに頼らない経営を実践しました。5か年計画は2年で達成し、2021年現在約20万本の生産量に拡大。SNS発信やイベント開催で、消費者や業者のニーズを把握するなど、これまでの農家の枠にとらわれず、ビジネスとして農業を発展できるよう取り組んでいます。魅力ある農業経営を実現し、多くの人に農業に関心を持ってもらい、地域の農業を成長産業にすることが目標です。

趣味と実益も兼ねて養鶏や狩猟、釣り、自家菜園も行っています。いきいきと過ごす子どもの成長も楽しみです。茅野市の空気は良く景色も素晴らしい。移住を考えている人にも思い切って一歩を踏み出し、充実した生き方を見つけて欲しいし、それができる環境がここにあると思っています。