日常

2018.01.15

今年もいい一年に…地域のみんなで願う「厄投げ」&「どんど焼き」

 

 本日は小正月。先週末は諏訪地域の各所で「厄投げ」と「どんど焼き」が行われました。

 「どんど焼き」は、お正月のしめ飾りや門松、役目を果たし終えただるまやお守り、書初めなどを「小屋」と呼ばれるやぐらのような状態に組み、それを燃やす行事。その火にあたることで、一年の無病息災や家内安全、豊作や商売繁盛を祈ります。

 「厄投げ」では、厄年の人がお菓子や小銭などを投げて大勢の人に拾ってもらうことで、自分がもっている厄を少しずつ拾って持って帰ってもらいます(ですから、厄年の人はもちろん、その家族もお菓子や小銭を拾ってはいけません!)。

 「どんど焼き」はさまざまな呼び方で全国各地で行われていますが、「厄投げ」は長野県独特のものだとか…?

 私の住む地区では、毎年子どもたちが厄投げでお菓子を拾うのをとても楽しみにしています。

 特設ステージ(!)に厄年の人が登場すると、子どもたちからは大歓声!「こっちこっち!」と皆で手を伸ばします。

 今年も子どもたちの袋は、駄菓子やみかん、紙に包んだ小銭でいっぱいになりました。

何度かに分けて投げます。その度に、保育園の子、低学年の子、高学年の子が位置を入れ替わって、みんなが拾えるようにします。

 

 厄投げが終わると、どんど焼きの点火に移ります。

 今年も写真のとおり立派な小屋が組み上がっていました。子どもたちが地区を回ってしめ飾りなどを集め、大人と一緒に組み上げた力作!近くで見るととても迫力があります。

 

奥に見えるのが地区の神社。そしてその周りに建つのが御柱です。
だるまも大きさごとにきれいに並んでいます。

 

 

 さあ、いよいよ点火。地区の消防団のみなさんに見守られながら、勢いよく燃えていきます。ぱちぱちと爆ぜる音を聞き、澄んだ空気に美しく映える炎を見つめ、地域のみんなが「今年一年もいい年になりますように」と願います。高く高く昇っていく煙とともに、お正月を終えた神様も無事に天に帰って行かれたようです。

みんな、厳かな気持ちで炎を見つめます。

 しばらく経つと、小屋は大部分が燃えて崩れます。残っている火を消防団のみなさんが ほどよく広げると、今度はその火で「まゆ玉」を焼きます。みな、「まゆ玉」というお餅を柳の木に差し、火にかざすのです(写真を撮り忘れてしまいました…)。火にかざしたまゆ玉を食べると、一年間健康でいられるそうですよ。

 どんど焼きの日が近づくと、スーパーには柳の木とまゆ玉が並びます(厄投げ用に大入りの駄菓子も!)。先日、保育園ではまゆ玉作りの体験もありました。

 

 子どもたちも参加して準備をし、地域で季節ごとの行事を楽しみ、みんなで同じところに集まって一年の願い事をする。改めて考えてみると、とてもすてきな体験です。ぜひ、みなさんにも体験していただきたいと思います。

 今年一年、このブログを読んでくださるみなさんもいい年でありますように!